
「金のフレーズ、全然覚えられない……」



「何回やっても忘れる。自分には向いてないのかも」
TOEIC対策の定番といえば『金のフレーズ(金フレ)』。でも、いざ取り組んでみると「全然頭に入らない!」と挫折しかけている方、多いのではないでしょうか。
安心してください。覚えられないのは、あなたの記憶力が悪いからではありません。 ほぼ100%「やり方」の問題です。
私自身、TOEIC 225点 から勉強をスタートしたとき、金フレを開いて絶望しました。知っている単語がほぼゼロ。1ページ目から「何これ?」の連続で、3日で本棚行きになったこともあります。
でも、やり方を変えたら劇的に変わりました。最終的にはTOEIC 875点 まで到達し、金フレの単語はほぼ全て「見た瞬間に意味がわかる」状態になっています。
この記事では、金フレが覚えられない5つの原因と、225点だった私が実際にやって効果があった覚え方を、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
- 何度やっても暗記ができない
- 使い方があってるのかわからない
- どのくらい覚えればいいのかわからない
1. まず知っておきたい:金フレが覚えられない「5つの原因」


覚え方を変える前に、まずは「なぜ覚えられないのか」を確認しましょう。原因がわかれば、対策はシンプルです。
① 1回で覚えようとしている
これが一番多い原因です。1つの単語をジーっと見つめて「覚えたぞ!」と思っても、翌日にはキレイに忘れています。
人間の脳は、1回見ただけの情報を「重要じゃない」と判断して捨てる仕組みになっています。これは誰でも同じ。東大生でも1回で覚えられる人はいません。
② ノートに書き写して満足している
「書いたら覚える」と信じて、ノートに何度も書き写していませんか?
残念ながら、TOEICの単語学習では「書く」はかなり非効率です。1単語を書く時間で、5〜10単語を「見て・聞いて」確認できます。TOEICは「スペルを書く」問題は出ないので、書ける必要はありません。
③ 知っている単語にも同じ時間をかけている
すでに意味がわかる単語を何度も復習するのは時間のムダです。覚えている単語と覚えていない単語を仕分けせずに全部やっていると、効率が一気に落ちます。
④ 目だけで覚えようとしている
単語帳を黙読するだけでは、脳への刺激が弱すぎます。「見る」だけより、「見る+聞く+声に出す」のほうが圧倒的に記憶に残ります。 音声を使っていない方は、それだけで損をしています。
⑤ そもそもレベルが合っていない
金フレはTOEIC 500点以上を目指す方向けの単語帳です。もし現在のスコアが400点以下なら、知らない単語が多すぎて挫折するのは当然です。その場合は、まず基礎レベルの『銀のフレーズ』から始めるのが正解です。
2. 225点から875点の私が実践した「金フレの覚え方5ステップ」


原因がわかったところで、私が実際にやって効果があった覚え方を5つのステップでお伝えします。特別な才能は一切いりません。やり方を変えるだけです。
ステップ① 1日100語を「10秒ずつ」でサーッと流す
金フレの覚え方で一番大事なのは、1単語に時間をかけないことです。
具体的には、左ページのフレーズを見て → 右ページの意味を確認 → 「ふーん」くらいで次へ。1単語あたり10秒もかけません。これを1日100語ペースで進めます。
「そんなんで覚えられるの?」と思いますよね。大丈夫です。1周で覚える必要はありません。 最初の1周は「どんな単語があるか見ておく」くらいの気持ちでOK。記憶は2周目、3周目と繰り返すうちに自然と定着していきます。
ステップ② 知らない単語だけに「チェック」をつけて仕分ける
1周目を通したら、次は「仕分け」です。
英語を見て1秒以内に意味が浮かんだ単語 → もう大丈夫なのでスキップ。
1秒で出てこなかった単語 → チェック(✓)をつける。
2周目以降は、チェックがついた単語だけを繰り返します。周回するたびに対象が減っていくので、どんどんラクになります。これがモチベーション維持のコツでもあります。
ステップ③ 音声アプリを使って「耳」からも覚える
金フレの著者・TEX加藤先生の音声は、無料アプリ「abceed」で聞くことができます。これを使わないのは本当にもったいないです。
おすすめは「通勤・通学の電車の中」で聞き流すこと。英語の音声→日本語の意味、の順で流れるので、聞いているだけで自然と復習になります。
さらに余裕があれば、音声に合わせて小さな声でつぶやく(シャドーイング)と、記憶の定着率がグンと上がります。目+耳+口の3つを同時に使うのが、脳科学的にも最も効率的な覚え方です。
ステップ④ どうしても覚えられない単語は「書き込み」でフックを作る


何周しても覚えられない単語は、必ず出てきます。そんなときは、金フレの余白に自分だけのメモを書き込みましょう。
- 似ている日本語との語呂合わせ
- 「この単語、さっき公式問題集で見た!」というメモ
- 同じ意味の知っている単語との比較
こうした「自分だけのヒント」が記憶のフック(引っかかり)になります。金フレをキレイに使う必要はありません。 汚くなるほど、自分だけの最強単語帳に育っていきます。



私も写真の通りボロボロになるまで使い切りました。
ステップ⑤ 公式問題集と組み合わせて「文脈で出会う」
単語帳だけで覚えるのには限界があります。最も効果的なのは、公式問題集を解いて、出てきた単語を金フレで確認するという組み合わせ学習です。
「あ、この単語さっき問題で見たやつだ!」という経験が増えるたびに、記憶は格段に強くなります。単語帳と問題集を行ったり来たりすることで、「試験で出る形」と一緒に覚えられるのが最大のメリットです。
3. 挫折しないための3つのマインドセット


覚え方を変えても、「心の持ち方」を間違えると続きません。最後に、挫折を防ぐ3つの考え方をお伝えします。
① 「忘れるのが普通」と開き直る
昨日やった単語を今日忘れても、落ち込む必要はゼロです。忘れるのは脳の正常な機能です。忘れて、また覚えて、また忘れてを繰り返すことで少しずつ長期記憶に定着していきます。
「また忘れた」ではなく、「また会えたね」くらいの気持ちで、何度でも金フレを開いてください。
② 完璧を目指さない:「7割わかればOK」
1000語すべてを完璧に覚えようとすると、プレッシャーで続かなくなります。まずは目標スコアのレベルまでの単語が7割わかれば十分です。残りの3割は、問題演習で自然と出会ううちに覚えていきます。
③ 金フレが合わないなら「銀フレ」か「金センテンス」に変えてもいい
「金フレが覚えられない」と感じる方の中には、そもそもレベルが合っていないケースもあります。
- 現在のスコアが400点以下 → まず『銀のフレーズ』で基礎を固める
- 単語だけだと覚えにくい → 『金のセンテンス』で文ごと覚える方法を試す
教材を変えるのは「逃げ」ではありません。自分に合った道具を選ぶのも、立派な戦略です。
まとめ:金フレは「正しいやり方」なら必ず覚えられる


最後に、この記事のポイントを整理します。
| 覚えられない原因 | 解決策 |
|---|---|
| 1回で覚えようとしている | 10秒×100語で高速周回する |
| ノートに書き写している | 書くのをやめて「見る+聞く+声に出す」 |
| 全単語に同じ時間をかけている | チェックで仕分けし、知らない単語だけ繰り返す |
| 目だけで覚えている | abceedアプリの音声を使う |
| レベルが合っていない | 銀フレや金センテンスに切り替える |
かつてTOEIC 225点で金フレに絶望していた私でも、この方法で875点まで到達できました。覚えられないのは才能の問題ではなく、やり方の問題です。
まずは今日、金フレを開いて「10秒×10語」だけ見てみてください。それだけで、昨日の自分より一歩前に進んでいます。








